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<<   作成日時 : 2012/01/29 06:02   >>

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HIVに感染してもね、
こうやって元気に何年も生きてるママがいるって事を
知っていてほしいのよ




そう言って話をしてくれたママの人生を、かいつまんで紹介します。








ママはタンザニアの沿岸部に位置するとある村で生まれました。
イスラム教徒です。


受けた教育は小学校まで。


15歳の時に、父親に決められた先に嫁ぎました。
20歳も年齢の上の人でした。
名前も顔も知らない男性の妻になりました。

彼には既に一人の妻。
遡ればその人以外に二人の妻(離婚済み)がいたそうです。
※イスラム教徒の男性は4人まで妻を同時にもつことができます。

彼との間には一人の子供をさずかりました。

彼はママと結婚した後、さらに2名の女性と結婚しましたが、
子供がいたため、ママは彼のもとに残りました。

そのうち、彼は亡くなりました。
ママは、子供をつれてその家を出ていきました。




その後、ママは二度目の結婚をします。
2人の子供をさずかりましたが、1人は生まれてすぐに亡くなりました。

そのうち、彼とは別れることに。
子供を引き取ることは許されませんでした。




ママはダルエスサラームに来て、とある会社の食堂で働いていました。
そこで、素敵な男性と出会いました。
「彼は誰かに決められた人ではなく、私が選んだ人!」とママは言います。

朝は一緒に出勤し、夕方には一緒に家に帰り、一緒に夕飯を食べる…とても平和で幸せな日々が
3年続きました。




ある日、ママは彼に「仕事をやめなさい」と言われました。
「なぜ?」 理由を聞いてもなんだかおかしな理由ばかり…。
いまいち納得がいかなかったのですが、ママは彼に従う事にしました。

食堂の仕事が好きだったママ。
職場の人々にも愛されていました。

後日、社長夫妻に「ちょっと会社にくるように」と言われました。

お互いの近況報告等、差し障りの無い会話ばかり
…どうしてよばれたのかしら?

とうとう社長は重い口をひらきました。
「ご主人の病気の事は知っているかい?」

彼はHIVに感染していたのです。

彼から体調面で相談を受けていた社長は、彼を知り合いの病院へ連れて行っていたそう。
そこで、彼はその告知を受けていました。
妻に言わなければいけないのはわかっていたはず。そして社長もそのように言っていました。
でも、「こんな辛い宣告を自分からできない」と、彼は社長に託したのでした。

「3日間泣き続けたわ」とママは言います。


後日、ママ自身も検査を受けたところ、結果は「陽性」でした。


「言われてみれば彼の前の奥さんも子供も数年内に亡くなっていた。HIVの影響があったのでしょう」
とママは言います。


宣告から4年後、彼は亡くなりました。ママがたまたま一緒にいられなかったほんの一週間の間に、彼は亡くなりました。

「一週間前は元気だった。まだまだ偏見の多かった時代。しかもその時彼は故郷(地方)に帰っていた。
 おそらく彼が具合が悪くなった時に、周りの人が医者に見せなかったんじゃないかと思うわ。
 今、この時代だったら、きっと違った結果になっていたでしょうに。」


ママが彼に再会した時、彼は既にお墓に埋められていました。



「私たち、本当に愛し合っていたのよ」ママは嬉しそうに言います。




夫を失い、ダルエスサラームで一人で生きてはいけない。
ママは故郷の村に帰ろうと思いました。


お世話になっていたHIV/AIDS関連の団体にその旨の挨拶をしていると
「なんで帰っちゃうの?一人でも商売して、生きていけるじゃない!!」
と、一人の欧米人オフィサーに言われました。




「そこからね、17年。ダルエスサラームで生活してるわけよ」ママは言います。




ママは今も自分の商売を続け、
それ以外にも2つのHIV/AIDSに関する活動を行うNGOを運営しています。



「HIV/AIDSに関する知識がなかったときは、途方にくれたし怖かった。
夫を恨んだりもしたわ。
でも、知識を得ることで、必ずしも死んでしまう病気でないこともわかって、自分の体を認める事ができた。
彼のことも責めなくなったわ。
彼には前の奥さんがいたし、私にも前の旦那がいた。
最初の旦那なんて結婚したり別れたりで結局婚姻関係を結んだ女が合計10人いたんだから!」





こういう人たちがいるから、
偏見は減り、
社会は少しずつ変わっていくんだろうな。


私はこのママが大好きで、出会えたことに感謝をしています。



「まだまだ長〜い話がたくさんあるのよ」と、ママは締めくくりました。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いいもんよんだぜ。

会社やめて日本でて

ほんと生き方はattitudeだよなと思うようになったよ

おれらも自分らしく自分の信じるもののためにいきていこう。
のぶ
2012/02/02 05:44
のぶさんコメントありがとうございます☆彡

見えるものは、人によって違うから、
結局、自分の見えたものを、信じて進むしかないっすよねえ〜

ぷはー

何より、のぶさんが何事もちゃんと楽しんでる姿が素敵ですね^^
atm
2012/03/09 03:27

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